今や専業の投資家だけでなく、副業として投資している人も多く見られるFX。FX投資で今後の相場を予測するために、テクニカル分析の「移動平均線」を使用したいと考えている人もいるのではないでしょうか。今回この記事では移動平均線の設定値について解説していきます。
FXの移動平均線で最適な期間設定とは
FXの移動平均線で最適な期間設定は、多くの場所で議論されています。ここでは投資法によっておすすめと言われている期間を紹介します。
スキャルピングにオススメの期間
スキャルピングなどの短期間で取引する場合は、5期間と20期間の短めの期間を組み合わせるのがオススメと言われています。グランヒルの法則を使用する場合は、上記に200期間を加え、3本の移動平均線でゴールデンクロスやデッドクロスを見る場合は75期間を加えると良いでしょう。
デイトレードにオススメの期間
1日で取引するデイトレードの場合、1時間足のチャートに短期と中期の移動平均線を組み合わせるのがオススメと言われています。オススメと言われる期間は、短期線を5期間から21期間、長期線を50期間から75期間の間です。ゴールデンクロスなどを見る場合は100日の長期線を加えると良いでしょう。
スイングトレードにオススメの期間
数日から数週間を掛けて取引を行うスイングトレードでは、日足チャートに短期線と長期線を組み合わせるのがオススメと言われています。短期線を20期間、長期線を200期間に設定すると良いでしょう。ゴールデンクロスなどを見る場合は100期間の中期線を追加し、短期間の値動きを重視する場合は5期間などの短期線を追加するのがオススメされています。
移動平均線と相性の良いテクニカル分析を紹介
移動平均線と併せて利用すると良いと言われているテクニカル分析を紹介します。
MACD
MACDは移動平均線を応用したテクニカル分析で、トレンド転換期を予測し「相場の方向性」や「売買のタイミング」を判断できます。トレンド系・オシレーター系両方の役割を担う万能なテクニカル分析です。主にMACDとMACDシグナルの2本のラインが交差した際を売買のタイミングとして使用することが多く、初心者でもシグナルが簡単に発見できます。
ポリジャーバンド
ポリジャーバンドとは、アメリカの投資家「ジョン・ボリンジャー」が考案したテクニカル分析です。移動平均線の上下に標準偏差と呼ばれる線で構成されています。収束と拡散の動きを繰り返す特徴を持っており、この動きに合わせて「順張り」や「逆張り」して投資します。
RSI
RSIは、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断するテクニカル分析です。50%を中心に推移し「70%を超えると買われすぎ」「30%以下になると売られすぎ」と判断します。これらのシグナルに合わせて売買していきます。強いトレンド相場では機能しないこともあるので、トレンドを判断できる移動平均線と相性が良いと言われています。
移動平均線とは
移動平均線とは、指定した期間の平均値を結んだ折れ線グラフです。移動平均線に向いている方向によって「上昇トレンド」や「下降トレンド」を判断できます。短期線が長期線を下から上に突き抜けた際はゴールデンクロスと言われ、買いサイン。逆に短期線が長期線を上から下に突き抜けた場合はデッドクロスと呼ばれ売りサインになります。一定期間の平均値なので、相場が急変動した際は売買サインが遅れる場合があります。
まとめ
今回はFXの移動平均線のオススメ設定や相性の良いテクニカル分析を紹介しました。使用することでトレンドの把握が可能な移動平均線。スキャルピングやデイトレードなど投資法によってオススメの期間は異なるため、自分に合った期間を選びましょう。
FX投資を始めて間もない人は、この機会に移動平均線を取り入れてみてはいかがでしょうか。多くのテクニカル分析の中でも初心者向きでオススメです。